
家族の"空気"が循環する。視界と生活が広がる家
Architect Interview
小林大輔×石川昂
「絶対に吹き抜けがほしい。開放感がある家がよかった」という強い希望を持っていたO夫妻にぴったりの、高台で見晴らしがいいこの地に、どのようにしてこの家は建てられたのか。建築家であるアーキテクチャー・ラボ石川昂建築設計事務所の石川昂氏、工務店CODA DESIGNの小林大輔氏、施主であるO夫妻に話を聞いた。

アーキテクトな感性を暮らしの中のシーンに取り入れてゆく。
その感性は建築デザインやインテリア、家族にとって心地よい時間などあらゆるものに取り入れられ、
家族にとって唯一無二の心地よさが生まれる。
計画地の特徴は様々だ。道路と土地の関係性、傾斜地かどうか、東西南北による採光の検討、周囲の環境によるプライバシーと開放性の考え方など挙げればキリがない。建築家としての経験と知識を最大限生かして土地と向き合う。それがプランニングの第一歩。今回の計画地は、北側道路に面した土地だった。北側以外は、隣地の建物に囲われ設計的に難易度の高い立地だった。建築家は、このような条件の土地に出会うと腕の見せ所と思うのであろう。リビングが1階だと仮定すると通常、南側の隣地から距離をとって建物を配置し、南側に庭のスペースを確保することで光を取り入れやすい計画とするであろう。しかし今回の土地は、東側の隣家が既に南側に庭を配置して建てられており、隣地と同じく南側に庭を配置してもお互いのプライバシーを干渉してしまい楽しいアウトリビングとはならないと判断した。これが今回のプロジェクトの考え方の起点となった。
「絶対に吹き抜けがほしい。開放感がある家がよかった」という強い希望を持っていたO夫妻にぴったりの、高台で見晴らしがいいこの地に、どのようにしてこの家は建てられたのか。建築家であるアーキテクチャー・ラボ石川昂建築設計事務所の石川昂氏、工務店CODA DESIGNの小林大輔氏、施主であるO夫妻に話を聞いた。
家づくりの奥深さ、楽しさを知る者たちによるクロスオーバートーク。最終回のトークテーマは「新しい暮らしの快適性。それを生み出すポイント」心地よい暮らしに隠されたヒミツとは何か? 家づくりの本質に迫ってみた。
家づくりの奥深さ、楽しさを知る者たちによるクロスオーバートーク。第4回目は「BAUHOUSE DESIGNの解体新書」と題し、BAUHOUSE DESIGNを徹底解剖しながら、ハウスメーカーとの決定的な違いなどを浮き彫りにする。
家づくりの奥深さ、楽しさを知る者たちによるクロスオーバートーク。第3回目のテーマは、「はじめての家づくりに不安を感じる人のための処方箋」。はじめての家づくりにつきまとう不安や疑問の解消方法などについて語り合ってもらった。
「家づくりは最高に面白い!」そんな想いを伝えたいとスタートした、家づくりの奥深さ、楽しさを知る者たちによるクロスオーバートーク。第2回目は「間違いのない土地探し、建築会社選びを行う方程式」と題し、ベストな選択をするためのノウハウについて熱く語り合ってもらった。
「家づくりは最高に面白い!」家づくりを数多く手がけた立場、数多の施主の声を聞いてきた者たちによるクロスオーバートーク。いま求められている家づくりや、家づくりの魅力、楽しさとは何かを紐解いていく。
ARCHI な家に暮らすARCHIな家族にスポットをあてて、ある一家のライフスタイルのワンシーンを、それぞれの目線からSHORT MOVIE STYLEで綴ってみた。
建築家 河添甚氏。彼は「土地との対話」を大切にする。彼は、その土地の持つ背景や、弱点、課題、隣地との関係性など様々な要素を実に細かく分析し、設計に取りかかる。「土地の記憶に寄り添う建築家」という表現がぴったりかもしれない。
特別な高級素材はあえて使わない。それでいてかっこよく仕上がる。そのワケはずばり普通とは少し違うARCHIな視点から生まれた『素材 × デザイン』の絶妙なバランスにある。
「広いバルコニー」は必須だった。なぜならフランスの夫の実家では、バカンスを過ごす別荘に行くと朝・昼・晩とも必ずオープンテラスで食事をするのだ。フランス人にとってそれはとても自然なことで、我が家を設計するうえでとりわけ夫にとっては最大のポイントであった。
青葉モデルハウスを建築するにあたり設計を依頼した建築家戸田悟史氏。彼がどのように土地と向き合い、その弱点や盲点を分析し、様々な制約を乗り越えてコンセプトとなる「ライトウェルハウス」を導き出したのか、その視点をリプレイしてみる。
1フロア16坪という限られたスペースをどれだけゆったりと感じられる空間に設計できるか。最大の要素はリビング吹き抜け空間の存在。坪庭の吹き抜け空間と室内の吹き抜け空間を2つ並べることで光の井戸をつくり出し、採光を1Fリビングに採りこんでいる。